Interviewインタビュー

人事×内定者座談会
今回は「人事×内定者座談会」ということで、
採用担当の青木大樹さんと髙橋夏穂さん、
内定者を代表して宮脇桃子さんと呂輝鴻さんに
お話を伺いました!

就活生に向けて選考のヒントになるような座談会にしていきたいと思います。では早速、質問させていただきます。よろしくお願いします!
ESについて

エントリーシートを書く際に気を付けていたことは何ですか?

まず、手書きだったので、読みやすいように丁寧に書くっていうのはもちろんですけど、人事の方からの印象を勝手に想像してみるというか。例えば趣味の質問一つとっても、「こういう内容の方が人と被らないんじゃないかな」とか思いがちですけど、それを考えても仕方ないので、できるだけ正直に書くということは意識していました。

手書きで文章量があまり書けなかったので、ぱっとESを見た時に「この子と喋ってみたいな」と思ってもらえるような取っかかりを用意して、その取っかかりに引っかかった後に「こういう話をしよう」というのを準備していました。自由記入欄のところには、自分の長所・短所とかじゃなくて、やりたいことの企画をびっしりと書いたんですけど、自分が人事採用側として見た時に、「面白い子だな」と思うかなと思って書いたっていうのもありますね。

私も自由記入欄は企画書を書いていて、自分のアピールというよりは、「何をやりたいか」の方を前に出すっていうのを意識していました。


素晴らしい!

人事の方からは、重視していたことや求めていたことは何かありますか?

そうですね。ポイントにしているところは2つあるかなと思っていて、1つ目は「自分の言葉でちゃんとアウトプットできているか」ということですね。昨今、文章を作る上ではAIが活用できるし、ネットを叩けば過去の事例とか先輩のESみたいなのもたくさん出てくると思うけど、自分の経験からちゃんと自分の言葉で書けているかというのはすごく大事にしていましたね。もう1つは、今2人も言ってくれた通り、今まで「何をやっていたか」というより、「これから何をしたいか」というのが、ポニーキャニオンとしてもすごく大事なところかなと思っています。熱量を持って、自分の言葉でエンタメに関して書けているかどうかが、すごく大事な点だと僕は思っていました。

2人も言っていたけど、面接官の立場に立って、選考官がどう思うかなというところをちゃんと意識しながらESを書いてくれていたところがすごく良かったかなと思いますね。

確かに読み手の気持ちを汲み取ってくれているというのは、ポイントの1つかもしれないですね。

一次選考について

一次選考で意識したことは何かありますか?

まず集合の時に、人が多すぎて。

スターウォーズみたいだったね(笑)

待っている時もすごく人が多かったし、みんなすごくしゃべっていたんですよ。それでペースを乱されたっていう。

ペースを乱されたの?(笑)

多分その勢いが残っていたのか分かんないんですけど、1分程度でとか、2分程度でという目安をいただいている中で、私のグループはみんな長めに話していて。

焦って、その中で逆に短く言おうって意識していたんですけど、短く喋ったことを評価してもらえるかどうか分からなくて。だから、もう結構1週間ぐらいへこんだんです。本当に何も期待してなくて、「もう結果も来なくていいや!」みたいな感じでした。

僕も一緒で、やっぱり1分の時間制限がある中で、他の人が自分よりすごく喋ってるみたいなのを感じていたんですけど、そこで一問一答で終わったらもったいないなと思っていたんで。ESと同じで、ツッコミたくなることをぱっと話して、「面接官の方が話しかけてきましたよ」みたいな。食いついてもらってから話しました。

めっちゃ考えてるじゃん。

すごいテクニックだね!

会話っぽく進んでいっちゃうと、時間切れになっちゃうので、詰めるところは詰めて話している人がいいのかなという印象はありました。

人数も多くて大変だったと思うけど、やっぱり会ったからこそわかる部分も多くて。今回はたくさんの人に会いたいっていうことをテーマにやっていたので、対面で会えたことで結果として、ポニーキャニオンとの親和性は高かったかなと思います。

二次選考について(グループディスカッション)

二次選考のグループディスカッションで、何か印象に残ったことや意識したことはありますか?

グループディスカッション全体としては結構楽しかったですね。でもその中でマネタイズの面や、「どういうプラットフォームを出す」みたいなことをちゃんと考えている人が周りにたくさんいたんですけど、自分は学生でビジネスに繋げる経験はそこまでなかったので、それを考えるのが初めてですごく面白かったです。

意識したこととしては、どうしてもみんなの意見の真ん中みたいな、心情を優先して決める人が多かったんですけど、私はお題に何が1番沿っているか、何が適しているかっていう方向に全員のベクトルを揃えようとしていました。それは他の人がやっていなかった動きだったので、よかったなと思います。

お題が確か「未来のエンタメ」でしたよね。僕は音楽がすごく好きなので、音楽側に持っていこうとしたんですけど、チーム内の論調的に「ドラマとか映像系のエンタメの方に持っていきましょう」みたいな感じになって。「あ、やばい」って思いつつも、チーム内でできた土台に、自分が持っている知識とか事例とか、色々見てきたものをフィットさせていくようにしました。その時に、音楽だけじゃなくて、他のエンタメのことを色々楽しめていてよかったなと思いましたね。

やっぱりこの二次選考の中では、発想力やどういうアイデアを出せるかというのと同時に、実際の仕事に近いグループでの動き方を見ているんですか?

そうそう。ポニーキャニオンの仕事は、作品単位やアーティスト単位のチームで進めていくことが多いので、アイデア力も大事ですけど、どうやったらチーム全体をいい方向に持っていけるかを考えて議論を進められるかどうかというところが、グループワークでは1番大事なポイントかなと思いますね。
三次選考について

三次選考で初めて学生1人の選考になりましたね。専門的なことを初めて聞かれたなという印象がありますが、印象的な質問はありましたか?

そうですね、三次選考で特にポニーキャニオンじゃないとダメな理由みたいなのは、すごい強く聞かれたなっていう印象はあります。あと、志望していた音楽以外の質問、例えば「アニメとか映画とかをやるとなった時に、どういうアプローチの仕方になりますか」みたいなことを聞かれましたね。

私も同じで、すごく深掘りされた選考でしたね。それまでは一問一答形式で、それ以上のことを聞かれることはあまりなかったんですけど、三次選考では「何が好きなのか」「なぜ好きなのか」「どういうきっかけで好きになったのか」という風に、どれだけ論理的に話せるかみたいなところも聞かれた気がしました。あとは、話す間をこちらのペースに合わせてくれていたなという印象がありますね。

確かに、面接というより対話みたいな感じだった印象はありますね。あと、「音楽を好きになったきっかけは何ですか」と聞かれて、自分はドラマティックなきっかけは全然なくて、正直に「多分サブスクのおかげです」と言ったら「そうなんだ」と言って普通に受け止めてくれたのがすごく良かったです。

印象的な質問ということに関して言うと、普通に好きなアーティストを初めて聞かれたんですよ。ポニーキャニオンに所属しているアーティストではなかったんですけど、そこは全然その会社のエンタメじゃなくても大丈夫なのかもしれないと思いました。

僕も90年代のジャズをBGMに使ったアニメの話をして、面接官の方から「あれいいよね」と言っていただいて、普通に好きなものの話をしているっていう時間があったのは、すごく良かったですね。

大事なのは、自分の好きなもの興味のないものや、その背景を自分の言葉で具現化できるという一種ピュアさというか。ポニーキャニオンのアーティストを言った方がいいみたいな人、結構いるんですよ。でも、それだと面接の表現として薄くなっちゃうんですよね。自分の好きなモノコトを自己分析してやりたいことを考えてみる。それが実現できるもしくはそのために自分が合わせることができる仕事を考えてみる。企業、業界、業態を調べて比較したうえで、その先にポニーキャニオンがあるのが、お互いにとって1番いい形かなっていう感じはあります。

「めちゃくちゃ正直に」ですね。

そうそう、本当にそうしてほしい。絶対その方が、皆さんの魅力が伝わると思う。

四次選考について(就業実習)

次に四次選考です。ポニーキャニオンの選考の中で1番特徴的な就業実習を通して、1番良かったこと、大変だったこと、印象に残っているものがあれば教えてください。

大変だったことは、メンタル面です。同じグループに、自分よりも色々な経験をしていたり、学生時代にほぼビジネスに近いことをやっていたりする人がたくさんいて、この人たちの中で受かる姿が想像できなかったですね。でも、よかったことは、その人たちとの会話を通して、自分の軸がはっきりしたことです。選考官の人に話すよりもナチュラルに、同じ目線で話せる仲間がいたので、「自分が本当に思っていることはこうなんだ」というのを見つめ直すきっかけになりました。

僕は、インプットとアウトプットを3日間という短いスパンでやるというのが難しかったですね。3日間で中途半端に凝りすぎて6割ぐらいのものを出すよりは、3日間で最大の100%で出せたらいいなと思ったんですけど、そこを試行錯誤するのがすごく難しかったです。良かった点は、3日間も同じ場所で一緒のアクティビティをするので、同じ志を持っている人たちと喋れるというのはすごく楽しかったです。3日間とは思えないぐらい、距離が近づいたというか。他の学生や会社の社員さんと3時間ぐらい話すというのは、あまり他の会社の選考ではないですし、すごくよかったなと思いました。

会社についても具体的に答えられるようになったのは、四次選考があったからだなと思います。

実際は、実習の過程でどういうところを見られていたんですか?

そうですね。楽しみながら取り組めているかどうかやアウトプットに取り組む姿勢とか、どういう役割をやっているかをみていました。やっぱり3日間トータルで取り組む姿勢みたいなのは少しずつ差が出るかなと思います。あとは、アウトプットするときに聞かれたことに対してクリティカルに答えられているかどうかも大事かなと思いますね。

最終選考について

ついに最終面接です。緊張しましたか?

部屋に入るまではちょっと調子が上がっていたんですけど、入ったら3回りぐらい上の年齢の方に囲われて緊張しました。

四次選考の後に一応言われてたよね。何対何って言われていたから想定というか、もう覚悟はしていたんですけど、空気が重すぎて。人事の方も、もう最終まで行ったら頑張ってきてっていう感じというか。

全員に本当に受かってほしかったからね。

全員頑張れみたいな感じだったから、もうなんかラスボスなんだなって。大変でした。

最終の時にどのようなことを意識していましたか?

僕は企画書を印刷してきて、作ったものを読んでもらったっていうのと、覚悟決まっているなって思うような発言をしたっていう。他の会社でも良いんじゃない?みたいな感じに思われちゃうと、多分高評価にならないと。ここだけですっていうのをめちゃくちゃ強調しました。

そうですね。準備として、今まで聞かれてうまく答えられなかった部分を、洗いざらい書きだしました。あとはポニーキャニオンのアーティストのプロモーションの中で、すごく自分の中で刺さっていたものがあったので、これは今の時代、他の会社にはできないと思いますって、もう言い切っちゃう。自信がない素振りを見せないのは大事だと思うので、熱意が伝わるように堂々と話すのはできるだけ頑張っていました。

最終的にどのような人が内定者として集まっていましたか?

最終選考まで進まれる方たちは、採用チームとしてはもう全員合格でいいです!って思っている方々です。そこから内定した人たちの共通点っていうと、なんでしょうね。

今までの選考よりも緊張感のある環境ですが、自分自身を見失わず元気に楽しく表現しきることが大切かと思います。
一番印象的だった
質問

選考を通して1番印象的だった質問は何ですか?

私はライブの現場に行くことがすごく大好きっていうのを言っていたんですけど、志望はライブではなくプロモーションなので、「なんでライブじゃないの」っていう質問が印象的でした。最終で初めて聞かれたんですよ。でもそれはそれで理由があって、それをちゃんと言えたので良かったです。

やっぱり「音楽を好きになったきっかけはなんですか」っていう質問は全然考えてなかったし、 そこで自分でも全然意識してなかった理由が出てきたりして面白かったです。

印象的だった
就活生やエピソード

印象的だった就活生やエピソードを教えてください。

私はやっぱり二次選考が印象に残っています。グループディスカッションを通して、仕事を始めてからもこういう場面になったら、こういう風に立ち回れるんだなっていうのを見られたいい選考だったなと思いました。ポニーキャニオンの仕事ってどれもチームで動いているプロジェクトばかりで、チームをより良い方向に引っ張っていけるかというところを見ているので、そういうことができている方々はすごく印象に残っています。

対面での面接に対する姿勢や向き合いかたですかね。エンタメ業界では答えが決まっていない仕事でも自分の意見や考えを発信することも多いです。自分の意見や考えを自信をもって発信できる人は印象に残りますね。就活の中で自分を表現する上で自信を持つには、自分や相手、企業や業界、仕事や風土などの知る必要があると思うので、必ずバックグランドがある気がします。

ポニーキャニオンの
魅力

ポニーキャニオンの魅力は何だと思いますか?

ポニーキャニオンは事業の幅も広いんですけど、1個1個の作品にかけている時間とか熱量がすごく伝わってきやすい会社だなっていうのは思っています。プロモーションの仕方1つとっても、売れそうなものを単にキャッチしていくんじゃなくて、本当に誰かがいいと思ったものを売れさせるんだっていう、アーティストへの寄り添い力とか、作品をパワーアップさせていく力が魅力的でした。実際選考を受けていく中でも、就活生1人1人に寄り添ってくれるっていうのは、一貫して魅力だなという風に思っています。

僕は、メディアミックスが結構やりたくて。その中で映画、映像、音楽、アニメを持っていて、自社内で完結できるというのが魅力でした。でも、同じ色のコンテンツをずっと排出し続けるわけじゃなくて、結構尖っているものもあったり、逆にポップだったりっていうところで、住み分けされているというのも魅力に感じました。

確かに、失敗しても大丈夫な土台、土壌ができているからこそ、1人1人のやりたいことを発言しやすい環境ではあるのかなっていう風になんとなく感じてたな。

人事のお二人はどのようなところを魅力に感じていますか?

事業展開が幅広いっていうのはやっぱりありますね。あとはエンタメ企業の仕事って答えがないんですよね。そうなったときの1人1人の主体性や責任感がすごく強いと思います。だから、主体性と推進力+周りを巻き込む力が大事で、そういうのを楽しめる人が、ポニーキャニオンでの仕事にフィットするんじゃないかなと思います。

さすが、中途で入社された青木さんならではの視点というか、中にいると本当に気づかないところだったりもするんです。まさにそうですよね。

お話を聞いている限りでも、信頼関係で成り立っている部分が大きいんだなと感じています。グループワークではありながら、1人1人にちゃんと仕事が割り振られているから、成長度合いも早いけど食らいつく力も必要だなと。

そうですね。そこがみんなの共通認識なので、そういった部分を出し合える選考にしていきたいですね。
入社してから
やってみたいこと

入社してからやってみたいことを教えてください。

私は今、音楽のプロモーション、その中でも特にメディア担当を志望しているんですけど、タイアップとかデジタルっていうのも志望の範囲内ではあって。SNSの流行の中でも、間違った解釈がされないようなプロモーションを提示できる立場や知識、経験を持てるように音楽プロモーションを頑張っていきたいです。

音楽制作を志望しています。日本で聞いても海外で聞いても良いと思われるような、普遍的な良さを持ったアーティストをプロデュースしていきたいです。日本語の言語のハードルを超えて、何を言っているかわからないけど染みるなぁ、みたいな音楽を作っていくのが、僕は音楽がある理由だと思っているので、言葉を介せずに音楽で繋がることに携わっていきたいです。

人事のお二人はこれからの展望はありますか?

人事としては、採用して入社された方々がより働きやすい環境になるような制度をもっともっと提案していきたいなと思っています。もともと働きやすい会社ではありますが、やはりエンタメを扱う仕事は一般的な働き方と異なる部分もあります。従業員みんながより楽しんで仕事ができるよう働き方もアップデートをしていきたいです。

僕、個人的には会社にインパクト残せる人事でありたいと思っています。人事の仕事は当たり前ですがディフェンシブな部分が大きいです。だからこそ意識的に、新しいことにもどんどん取り組みつつ、数字として分かりやすくインパクトが残せる状態を今もこれからも意識してやっていきたいですね。

就活生にメッセージ

最後に就活生にメッセージをお願いします!

夢や自分がやりたいことを趣味にするのもいいとは思うんですけど、もし叶えられそうって思っているなら、果敢にチャレンジしていってほしいです。ちょっと戦略は練りつつ、熱量でハンドリングしていったら、夢叶うかなと思います。ぜひ、頑張ってください!

日々考えていることや思っていることを、存分にさらけ出せる場を会社は用意して待っていてくれるので、それを信じて素直に書いたり話したりしてほしいです。結果がどうなるかは、劣っているとか優れているというよりも、本当に合う合わないだと思います。それを心していけば素直に話せると思うので、その心意気で頑張ってください!

ポニーキャニオンでやりたいことを自分の言葉でピュアにアタックしてもらいたいなと思います。それが1の1でダメでも、5に増やして、10に増やして、30に増やしていくと、その中でお互いに合う会社はあると思いますし、その1社がポニーキャニオンだったら嬉しいなと思います。頑張ってください!本当に応援しています!

就活の時期って、人生において貴重な自分と向き合う期間だと思いますので、とことん自分と向き合って、本当にやりたいことを見つけてください。自分はどんなことをしている時が満たされるのかを意識して、満たされた状態を続けるにはどんな仕事をしていくべきなのかを考えて、就職活動進めてもらえたらいいなという風に思います。私はポニーキャニオンの人事ですけど、会社に入ることだけがゴールじゃないと思いますので、この先の人生を考えた上で最良の選択をしていただけたらいいなと思います。頑張ってください!
