小山直紀アニメクリエイティブ本部
プロデュース1部
檀原由樹経営本部経営企画部
(兼) HR戦略室 (兼)経営戦略推進室
坪井亮祐アニメクリエイティブ本部
プロデュース3部 プランニングG
服部亜蘭マーケティングクリエイティブ本部
デジタルマーケティング部1G
林侑衣セールスソリューション本部
リテールビジネス部
映像セールスプランニングG
藤上杏菜経営本部クリエイティブ進行部
デジタル管理G
みなさんのお仕事内容について
教えてもらえますか?
檀原経営企画部とHR戦略室と経営戦略推進室の3部署を兼務しています。経営企画部では、会社の中長期の経営計画の策定、グループ会社の経営管理、M&Aなどの投資や新規事業の立ち上げを担当しています。HR戦略室では、人事制度の設計や改定、経営戦略推進室では中長期計画の実行が主なミッションになります。
藤上私はクリエティブ進行部のデジタル管理Gで、音楽配信作品の編成と制作進行をしています。売り上げを最大化するために、制作ディレクターや配信の営業・宣伝チームと連携して、進行スケジュール調整や各素材・マスターデータの管理から納品指示までおこなっています。
林私は映像マーケティングの部署で働いていて、映像作品の全国での販売目標数を決めたり、どのようなオリジナル特典を付けるかということを決めたりしています。制作と宣伝の架け橋となって、制作が生み出した作品がより多くの人に届くためのサポートをしています。
坪井アニメクリエイティブ本部で宣伝を担当しています。アニメ化の情報をどのように解禁するのか計画したり、TwitterやInstagramといったSNSの素材準備や更新をしたりと、制作プロデューサーが立てた企画・作品を、どうしたら1人でも多くのお客さんに届けられるかということを日々考えながら仕事しています。
小山アニメクリエイティブ本部のプロデュース1部で、アニメの制作・企画を行っています。制作業務は多岐に渡るので一言では伝えられませんが、例えば「映像化したい原作を見つけて、一緒に作ってくれるスタッフを募り、このスタッフでアニメ化したいという事を版元さんに提案して企画をスタートさせる」というのが想像しやすい業務だと思います。また、プロデューサーの業務で大事なことは、企画の立ち上げももちろんなんですが、作品をビジネスとして成功させることもすごく大事です。パッケージ・海外番組販売・映像配信・商品化・イベント興行などのコンテンツ運用のプロデュースも行って、一人でも多くの人に見てもらったり楽しんでもらえるよう、社内外の方とコミュニケーションを取っています。
服部僕はマーケティングクリエイティブ本部の中のデジタルマーケティング部に所属しています。A&Rの考えるプランニングを基に楽曲をリリースするアーティストの宣伝戦略を考えたり、DSP(Apple MusicやSpotifyなどのデジタル音楽配信事業者)での音楽配信で売上を最大化するためにはどうすればいいのかということを考えています。僕のチームでは、音楽メディアを始めとするWeb媒体やSNSを使って作品をどのようにアピールしていくかなどをを考えています。(小山)直紀のような制作セクションの人が立てた戦略を受け取って、それを最大化するにはどうすればいいか社内でコミュニケーションを取りながら日々考えている感じですね。
これまでのお仕事の中で、
印象的だったエピソードを教えてください。
服部今の部署に来るまでは制作セクションで長いこと某有名男性アイドルグループの担当をしていて、多くのユーザーに触れてもらうコンテンツに携わる大変さやプレッシャーもあったんですけど、思い返すと全てが印象的でした。詳しい話は、入社後に話しますね(笑)
一同笑い
小山色々あって迷いますが、やっぱり今の仕事が一番印象的です。今、「夏へのトンネル、さよならの出口」という劇場アニメを制作していますが、監督を担当される田口智久さんが描かれた絵コンテを見た時、とても衝撃を受けました。「これは素晴らしい作品になるぞ」と思ったのを覚えています。
坪井自分は江ノ島を舞台にした『TARI TARI』というアニメのイベントが印象に残っています。イベント当日に台風が直撃するという予報が出ていて、緊張感を持ちつつ開催したのですが、結果的に出演者とファンが一体となった熱量の高いイベントとなり、見ていて感動しました。終演後お客さんから自然とスタンディングオベーションがおこり、拍手が鳴り止まない光景は一生忘れられませんね。
一同いい話だね〜
藤上私は2つ言いたいことがありまして・・・ よくばりだね(笑)
檀原よくばりだね(笑)
藤上1つは、ずっとやりたかった『おかあさんといっしょ』の販促担当での仕事です。毎朝、我が子がテレビの前で見ている番組の販促ということで、ママ友に「どんな時にDVD買う?」と聞いてみたり、母親としての目線を取り入れたりして、お店のPOPやパッケージの特典を考えたりしていました。自分がバリバリ子育てをしていた時期に、この番組の販促をやれたというのが自分の中では熱いエピソードの一つです。
藤上もう1つは、今の音楽配信の部署での仕事です。今、ポニーキャニオンのほぼ全ての音楽配信作品の音やジャケ写は、私のいるクリエイティブ進行部を通って配信されていきます。そこで、アーティストやポニーキャニオンスタッフが一生懸命作った素晴らしい作品に触れると、本当に感動します。悩んでることがあったり、大変な時も作品に触れる度、心が晴れていくんです。何度も胸が熱くなりました。そして、もっと多くの人に知ってもらえたらいいなあと思って仕事しています!(涙ぐみながら)
檀原時間なくなっちゃいそうだけど大丈夫?
大丈夫です!(笑)
檀原僕はマーケティング部にいたころにビッグアーティストの案件に関わらせてもらうことが多かったんですが、そうした国民的なアーティストを手掛ける社内外の方々から「当たり前のことを徹底的にやり切る」ということと「顧客視点の重要さ」を学べたことが印象深いですし、現在も教訓になっています。関わる前は、圧倒的な結果を出している人たちなので何か特別な秘訣や裏技があるのかもしれない、という想像を巡らせていました。でも、実際はものすごくシンプルで顧客ニーズを徹底的に深掘り、やるべきことを明確化して妥協せずにやり切る。一見当たり前だけれど、実はものすごく難しいですよね。こうした積み重ねこそが一流のエンターテイメントを生み出しているのだと痛感しました。
これまでのエンタメ業界を踏まえて、
今のエンタメ業界に思うことがあれば聞かせてください。
小山これまでは、「映画ファンは映画を、アニメファンはアニメを中心に見る」というようにジャンルが明確に分かれていたと思います。現代はエンタメファンの嗜好がどんどんジャンルレスになっていて、「ジャンル問わずいいものはいい、とにかく面白いものに触れたい」という時代になっていると感じます。僕たちの世代はついジャンルの先入観に捉われてしまうことが多いので、そこの固定観念を外さないといけないと思っています。
藤上わかる!
坪井自分は入社してからずっとアニメに関わる仕事をしていますが、入社当時は社内でアニメの仕事をする人はいまより少なかったし、メインターゲットもアニメファンに向けてというものが多かったです。だから、地上波の番組に声優さんがどんどん出演するような時代になると思っていませんでした。たくさんヒットコンテンツがでた結果、アニメというコンテンツが、コアなファンからライトユーザーに広がったと思います。あとは発信する情報量が増えましたね。ガラケーの時代は「週1回のブログ更新」ぐらいだったのが、今は動画や画像を使って毎日発信していかないと、あっという間に情報が流れていってしまうので大変ですね(笑)
林情報量が増えたっていうことでいくと、SNSが普及したことが一番大きいかなと思います。昔はテレビ一強でしたが、今はSNSやYouTubeからもコンテンツを見ることができるようになりました。その中でいかに売上を立てていくのかというのが課題だと感じています。先日、舞台作品の本編映像を1日限定無料上映するYouTube施策を実施しました。YouTubeで本編を見れると、パッケージを購入してくれないのでは?と感じますが、実際は、より綺麗な画質のDVD・Blu-rayで見たい、コレクトしたいと思って頂き、4千枚以上のオーダーが入りました。コンテンツの買い方にも多様性がでてきたと思います。
檀原スマホの登場によってあらゆるものがコンテンツ化したなぁというのが大きな変化だと痛感しています。例えばLINEのグループチャットで上がってくる知人のおもしろエピソードや、気になる人のインスタをチェックすることもコンテンツ化しているとすると、もはや我々が扱う音楽や映像コンテンツの競合がとても多様化していて、ユーザーの可処分時間の奪い合いが激しくなっているなと。
藤上デジタルの普及でエンタメの入口が広がったよね。前は、お小遣いの分しかCDを買えなかったりしたけど、今はサブスクに入ればたくさんの曲を聞けて、新しく好きな曲やアーティストができたり、そのライブに行きたいな、とか、CD欲しいなって思ったり、興味があればどんどん新たな発見ができるいい時代だよね。
服部コロナも相まって、ゲームルールは大きくチェンジしたよね。さっき言っていたみたいにサブスクで音楽も映像も手軽に聴いて見れるようになったこと、そのコンテンツの楽しみ方が日常化したことは素晴らしいことだと思う反面、ユーザーが情報を受け取る方法や求めている情報の質も大きく変わったので、コンテンツをどの様に発信、宣伝していくか、というのは新たな課題として出てきていると思います。
小山そう、アーティストやクリエイターにとってもいい時代になったなと思います。いいものはちゃんと見つけてもらえるし、自分で探す楽しみもあるから、昔の方がよかったなんて全然思わないし、むしろ今の方がいい時代だなと思います。
変化していくエンタメ業界の中でのポニーキャニオンの強みや魅力を教えてください。 藤上音楽、アニメ、映画などほぼ全てのジャンルを網羅しているところが強みだと思います。デジタルもフィジカルも大切にしている点も魅力だと思います。 服部就活生のみなさんも「いろいろやれそうだな」というイメージを持っているかもしれないんですけど、それは間違ってないよと言いたいです。ここまでいろんなジャンルのエンタメを総合商社的に扱う会社はあんまりないと思うし、そこのバランス力は結構あるんじゃないかな。 林あと会社の人たちについてなんだけど、、「ポニーキャニオンCUTE」だっけ? 服部そうです! 林そう!本当にキュートな人が多いというか、すごい和気藹々としてるよね。 服部CUTEっていうのは、ポニーキャニオンの10年後に向けての行動指針のことで、C=Creative、U=User first、T=Talent、E=Enjoyの頭文字をとっています。うちの会社は人柄がよくて優しい人、キュートな人が多いというところから着想を得たんだけど、その頭文字にポニーキャニオン社員の目指すべき姿を内包した感じですね。人の良さを挙げる社員は多いよね。 藤上働いていく上で、周りの環境って本当に大事だと思う。自分が伸びるかそうじゃないかって、一緒に働く人との繋がりも大きく影響すると思っていて、うちの会社はすごくいい環境だなと思います。それもポニーキャニオンの強みの1つだと思います! 小山最後は檀ちゃんから聞いてみたいよね。 藤上&林うん! 檀原いきなりだね(笑) 檀原強みかぁ。内的な部分ではありますが社風として「これがやりたい!」と提案したことを否定する人がいないというのはとても大きいかな。 藤上そうだね、やってみてって感じだよね。 檀原うん。やってみたい人はどんどんいろんなことに挑戦できるし、周囲の人も応援してくれるので、やりたいことが明確にある人には最高の環境だと思います。
最後に、就活生にメッセージをお願いします! 檀原昔は、「好きなことで食べていくなんて甘い・・・」なんて言われてましたけど、ググればみんな簡単に同じ正解にたどり着けてしまう時代なので、これからはもはや好きなことじゃないと価値を生み出しにくくなっていくんじゃないかなぁと思います。メッセージとしては、時間を忘れて熱狂できることを仕事にできると素敵だなと。正解探しではなく、自分が納得できるものを追い求めて共感を生み出してほしいです。 藤上それぞれ好きなことや感じることは違うと思うけど、ポニーキャニオンに入りたいっていう人はエンターテイメントが好きな人だと思っています。自分の”好き”をとことん信じて、突き進んでほしい。その気持ちは絶対捨てないでほしいなって思います。 林私は、特に女性の方に対してお伝えしようかなと思います。杏ちゃん(藤上さん)も私も、結婚して子供を産んで、産休・育休をしっかり取ってから復帰しています。キャリア面で、結婚して子供を産んだら職場復帰を心配される方もいると思いますが、実際、私達は復帰できているよということを伝えたいです。2021年10月に、「パパママサポート」という子供がいながらでもしっかりと働けるサポート体制を立ち上げました。男性はもちろん、女性も結婚して子供が産まれてもバリバリ働ける環境があることはすごい強みだと思います! 坪井就活生に向けて言いたいのは、ぜひ自分の好きなものをしっかりアピールしてほしいということですね。面接官をすることもあって、そのときに「好きなエンタメは?」という質問に対して恥ずかしいのかはっきりと答えなかったり、ぼやかしたりする人がいますが、ポニーキャニオンに来たいということはきっと「好きなエンタメ」があると思うので、それを語れるようになってほしいなと思います。あとは、何が面白いのか説明できるようになることも大事だと思います。面白さを他人に説明できるということが、センスを磨くということにも繋がると思うので、是非面接に進んだ際は自分の「好きなエンタメ」について堂々と語ってください! 小山就活ってどうしても「自分はこういうことをしてきました」って過去の話をしたくなると思うんです。それも大事なことなんですけど、今あなたが何を考えているのか、将来この会社でどういうビジョンを持って働いていたいかということを具体的な言葉で聞きたいなと思っています。ポニーキャニオンの面接は、例えば「こういうアーティストをこの会社から出したい」と言うと、面接官の方から「じゃあどういう楽曲を作ってどう宣伝していく?」という質問が返ってきて、企画会議のように会話の多い楽しい面接になる時があります。なので面接では会話の種になるワクワクする未来の話をたくさんしてほしいなと思います。その会話の中で、面接官が「この人と一緒に働きたいな」と思えたら、きっと良い結果になるのではないでしょうか。 服部僕の場合は、就活生に「エンタメにすごい詳しくないとダメなんでしょうか」という質問をいただくんですけど、僕個人としては全然そんなことはないんじゃないかなと思います。もちろんめちゃくちゃ詳しく語れることは良いことだと思うんだけど、詳しくは知らないからといって面接を受けちゃいけないということはないです。僕は音楽もアニメも映画も好きだけど、入社前は「広く浅く」だったし、自分が音楽セクションの仕事を長くやるなんて想像もしていなかった。そんなライトな感じでも、面接を通して僕自身に可能性を感じてくれたのだろうし、会社に入ってから様々な経験を積んで学んでいったので、必ずしもエンタメの深い知識は必要ないと思っています。それよりも、どんなキャラクターなのかを見ているところがあるから、最低限のマナーは守りつつ、服装とかは自由に、緊張する中でも素直に自己表現をしてほしいなと思います。