現在のお仕事の内容を詳しく教えてください

唐川： マーケティングの仕事をしています。マーケティングって簡単に言うと、0から1を作る制作に対して、その1を100にする仕事なんですね。それをどのようにやっていくかというと、営業担当が最後に「店舗に沢山CDを置いてもらうことになりました！」っていうゴールを決めることに対して、良いセンタリングを上げる人みたいなイメージです。例えば、営業担当が「このお店にこのCDを100枚入れるのはどうしたらいいか」というときに、「じゃあこのお店でイベントやりましょう！特典つけましょう！」っていうように武器になるものを持たせてあげる、それを考える役割です。
マーケティングの仕事って際限がないんですよ。自分がこの作品に対してどれくらいまでやってあげられるかっていうのを、自分の裁量で決められるんですね。それが良いなと思いますね。
マーケティングの仕事って入社するまで知らなかったっていう人が結構いるんですけど、制作、宣伝、営業の間にある大事な部署だということを知ってもらえたらと思いますね。

マーケティングの仕事の面白さはどんなところですか？

唐川： 十数年やってきて変わらず、1から100になる瞬間が見えることですね。例えば、お店でお客さんが作品を手に取っている瞬間を見られたり、自分が作った特典を身につけて喜んでライブに行っていたりとか、あとはSNSなどでイベントや特典に対する嬉しいコメントがあったりすると「よっしゃ！」って思いますね！そういう点では、制作や宣伝、営業とは違うけど喜びがあるなと感じます。

どんな人がマーケティングに向いていると思いますか？

唐川： 私が思うに、マーケティングはどちらかというと、『程よく全部好き』という人にはいいと思います。制作って基本担当している作品オンリーなんですけど、マーケティングは幅広く十数作品ずつ持たせてもらえるから、全体が見えるっていう良い点もあるんですね。例えば、男性向けの作品も女性向けの作品も、ハードロックもアイドルもできるしというように、エンタメをフルコースで知れる面白さがありますね！

マーケティングの仕事をする上で心がけていることはありますか？

唐川： 自分が面白いと思えるかどうかですね！特典とかキャンペーンとか、自分がやっていて面白くないことは多分面白くないので、それで判断しますね。あとは、それで周りも辛くないかっていうのは確認してます。
正直サラリーマンって大体みんな同じ能力で、求められることもほとんど同じだと思うんですよ。その中で、一番必要なのはコミュニケーション能力だと思います。さっき言ったように、制作、宣伝、営業の方達がいてそれぞれの仕事はあるけど、横の繋がりがないと一つの仕事が成り立たない訳で、そこはコミュニケーション次第になるんですよ。
その中で、言い方がキツいとか伝わりづらいとかがあると、その時点で爪弾きになってしまう。こういう他の人に橋渡ししていく仕事だからこそ、自分の言葉を受け取った人がどう感じるかというのを一番に考えて仕事をしていますね。
例えば、どんなに面白いキャンペーンの話をしていても、言葉遣いが堅すぎたらその面白さは絶対に伝えきれないと思うので、それがちゃんと伝わるような物腰の柔らかい言葉を使うようにしています。そういうことで「この人と仕事したくない」と思われたら、もったいないと思うので！

今まで色んな会社を経験されてきて、ポニーキャニオンの良さはどんなところだと思いますか？

唐川： 1人ひとりのスキルが高いな〜と思っています。
あとは、テレワークとか新しい時代に対応していく柔軟性は高い方だと思いますね。入社するまでは堅い会社かなって思ってたんですけど、新しい事業をバンバンやっていくという意味では、柔軟に対応しているところがあって驚かされましたね。

これからポニーキャニオンに入ってくる後輩は「こんな人がいい」という人物像はありますか？

唐川： ありがとうとごめんなさいが言えれば、それでいいと思います。
あとは、私みたいにエンタメにものすごく深い知識がない人でもやっていける部分はあるので、ポニーキャニオンに限らずエンタメ業界には体力がある人、メリハリがある人が向いていると思います。

今後の目標はありますか？

唐川： 仕事上の目標だと、色んな人と仲良くなって、みんなの本当に面白い部分を引き出して、一緒に面白いと思えることをしたいですね！
これからの人生、会社にいる時間、会社の人と関わる時間が一番長くなっていくわけですから、鬱屈として猫かぶって生きていくのキツくないですか？ 「自分もっと面白いのに」って会社で自分を殺す必要は何もないと思うので、そういう子を開放してあげたいですね（笑）