INTERVIEW
社員インタビュー
お仕事の流れを教えてください
ポニーキャニオンで販売している作品を販売店に導入してもらうための営業を担当しています。 また、導入した商品をどのように展開してもらうか(どのようにお客様の目にとめてもらうか)まで交渉し ます。マーケットプロモーション3部には3グループがあって、1グループはタワーレコード さん、HMVさんなどリアルにお店を構える法人や卸法人を、2グループはAmazonさんや楽天さんなど通販系の法人や、TSUTAYAさんやGEOさんなどのDVDレンタル店さん、書籍を卸す取次さんといった法人を担当します(もう一つはレーベルとしてのディズニーさんの窓口になるディズニーグループ)。お店では一番お客さんへ訴求効果の高い場所に置いてもらうように交渉し、ECサイトではバナー広告を展開したり、Amazonで作ったカートをTwitterから宣伝してもらう等、どう売り伸ばしていくかを考え取り組んでいます。
営業の難しさや面白さはありますか?
お店の望む売り方とポニーキャニオンの理想とする売り方が違う時が難しいです。展開予算の問題や制作 側の意向との関係でお店の熱意に答えられない時は申し訳ないです。逆にそこが合致して、お客さまに上手 く訴求出来て、形として成果が現れた時は嬉しいですね。
お店との信頼関係はどのように築いているのですか?
お店の要望や熱意に対して、手間を掛けてでも出来るだけ応えるようにしています。また細かいコミュニ ケーションの部分にも配慮しています。お店に毎日行っていたら、なんとなく「忙しそうだな」っていう日 があるはずなんです。そういう曜日や時間帯を避けて連絡をするように心掛けています。今からでもお店を 見に行ったり、友達が働いてたら聞いてみたりするといいですよ。
やっていてよかったなと思った仕事はありますか?
アーティストと一緒にお店訪問をすることがあるのですが、その時にずらっと周りを囲むお客さんを見 て、そのアーティストの勢いや人気を体感しました。入社後すぐにアーティストのお店訪問に立ち会えたの は良い経験で、入社してよかったなと思えました。
1年目から主要店舗の担当営業に配属された心境はどうでしたか?
タワーレコードさんとHMVさんの本部も担当し、ほぼ全店の展開を交渉する窓口にもなったのですが、 責任はあるけどその分信頼されてる、任せてもらえる感がありましたね。色んな方が教えてくれるしフォロ ーしてくれるので、社内の人間関係で悩んだことはないです。お店とは交渉の部分で悩むことはあります が、上司にアドバイスしてもらいながら頑張っています。
営業の流れを具体的に教えてください
まず、販売目標数を達成するため、各法人毎に導入目標数が設定されます。さらに細分化され、お店ごと
の目標数も出てきます。目標数は前作の実績や類似タイトルを基に決められ、営業担当はお店と数を調整し
受注・展開交渉を行っていきます。ただ、目標数というのはあくまでもポニーキャニオンが売りたい数なの
で、お店の意見も交えながら決定しています。
―スケジュール管理について
例えば10月の上旬には、12月に発売する商品のプレゼンが制作側から行われます。10月の下旬くらいに
は資料が一通り出揃って、11月の頭から中旬にかけて、12月に発売する商品の提案を担当法人へしていき
ます。スケジュール感は慣れてこないと「今何月の商品の受注をしてるんだっけ?」となるので、商品の発
売の流れを全体的に把握するようにしています。
―発注後は展開についても検討
営業の仕事は受注だけで終わりじゃないんです。受注を取ってくる際、どの様な展開をして、お客さまへ
訴求していくかという提案をすることになります。制作担当、販促担当と都度調整しながら、決定していき
ます。
―追加受注の交渉
発注の締め切りを過ぎた後に色んなイベントや特典が解禁され、たくさんのお客さまに予約いただくこと
があります。例えば50枚発注したのに予約分で45枚埋まってしまったら、店頭に商品が並ばない、もっと
欲しかったお客さんがいたのに売れない、という状況になるかもしれません。予約の状況を見ながら、追加
受注の交渉を発売日までにしていきます。発売後も、常に在庫状況の確認は続けていきますので、一つの商
品に対して長く関わることが多いです。
―Official髭男dismの最新アルバム「Traveler」を例に
髭男はヒットに向け、ポニーキャニオンとして大きな目標がありました。お店側もとても期待値が高かっ
たのですが、メジャー1stアルバムでもあったので、実際どこまでヒットするのかわからない部分もありま
した。そこで諦めず、発注の締め切り後も継続的に受注・販促展開の交渉を行い、今では目標達成が見込め
る状況になりました。
展開についても、タワーレコード新宿店さんでは発売前日まで交渉した結果、一等地での大きな展開を実
施いただきました。発売後は、沢山のお客さまに手に取っていただき、欠品しないよう追加受注の交渉も細
かく行いました。髭男は、商品の発売決定から発売後まで継続したセールス活動を行なった、いい例でした
ね。
一つの作品が売れたことで旧作も売れることもありますよね
あります。新譜受注の際には、その作品だけじゃなく旧譜の品揃えも確認します。言われたことだけやる のではなく、ポニーキャニオンの作品をより多くの皆さまに手に取ってもらうために、自分で考えて工夫す るよう心掛けています。他社メーカーのリリース情報にも気を配れると一番いいですね。いかに情報収集を 継続して行っていくか、色んなところにアンテナを張っておくか、大事だと思います。
営業の仕事とプライベートについて
営業はJ-POPもJazzも映像作品も全部扱うので、将来のためにも最初営業をやれてよかったです。お店で 流れたBGMから好きな音楽と出会ったり、映画も見るようにもなりました。映画の受注も取るので、予告 編だけでも全部見て、面白そうだったら見たり買ったりしています。休みの日に仕事をしているという感覚 ではなくて、仕事の中で見つけたものを趣味にしてますね。
今後の夢や目標はありますか?
直近の目標は、次に担当するお取引先が初めてなので、早く仕事を覚えて、そこでしかできない販促施策
や効果的な商品の売り方を自分なりに見つけたいです。
大きな目標だと、アニメ作品に携わって、ポニーキャニオンからアニメのヒット作を自分で作りたいで
す。制作として一から作るのでも良いし、販促として自分の企画でアニメを盛り上げるでも良い。自分の携
わったコンテンツで1つヒット作を出すのが夢です。
最後に就活生に向けてメッセージをお願いします!
大学生活は色んなことができる時間。色んなことを経験してほしいです。就活で会社の話聞くのもそうだ し、遊ぶのもそうだし、大学生の時にしかできない経験をして、それをネタとして周りの人に話せるように してほしいな。それが人としての魅力に繋がると思います!