INTERVIEW
社員インタビュー
お仕事の流れを教えてください
2グループは洋画が主な担当で、簡単にいうと「権利を取って、運用する仕事」をしています。海外から直接作品を買い付けることもあれば、国内の他社が既に買っている作品の権利の一部を獲得することもあります。配給・DVD・配信・テレビなどの権利を取得し、営業やマーケティング、配信などのチームと連携して運用しています。
お仕事の中で大変なこと、喜びはありますか
競合他社がいる中で作品の権利を取ることが難しいです。そこに至るまでに情報を貯めておくことも必要なため、駆け引きのような大変さがあります。権利を取った後はもちろん売らないといけないので、目標に向けて売っていく大変さもあります。だからこそ、逆に取ってきた作品が売れたときは嬉しいです。
ジョン・ウィックの買い付けについて教えてください
海外のマーケットに行っていた他のメンバーが、企画段階で買い付けました。 買うときは「プリ」と呼ばれる企画段階、映像は未完成だけどプロモーションは観られる段階、作品完成後の試写段階、などタイミングは様々です。主演がキアヌ・リーブスであること、台本が面白くレンタル店で通用しそうな市況であったことから買い付けを決めたのですが、当時は監督に目立った実績がなく、キアヌも全盛期ほどの人気ではなかったので正直不安の声もありました。
作品を買い付ける際は何を基準に選んでいるのでしょうか?
直感だけでは他の人を説得できないので、他作品と比較したり、試算したりします。「この作品は過去のこの作品と似ているからこのくらい売れるだろう」と企画段階である程度の数字を弾き出します。ただ試算をしても厳しい声が挙がったり、確実に当たるわけでもないのが難しいところで、過去の経験も踏まえながら色々な議論を交わしています。
ジョン・ウィックは1作目からポニーキャニオンが買い付けていますが、
長期作品に携わる難しさや面白さはありますか?
前作の実績が足枷になってしまうことが難しさです。シリーズ物って先が読めなくて、平行線か2作目以降落ちてしまう作品が多く、上がっていくのは珍しいんです。ただ一方で、2作目、3作目を出したら過去作も売れるときはいいですね。前作に携わっていると続編が出た時に相互に盛り上げをはかれるので、僕は一度買った作品はシリーズ化してほしいと思っています!
ビジュアルクリエイティヴ本部の強みは何ですか?
洋画配給の観点からするとレコード会社の側面があるため、社内的に音楽ドラマの注目度が高かったり、得意なジャンルだなと思います。その他エッジが立った内容のものも得意だったりと、カラーがあるのは良いところかと思います。また配給から二次利用まで全部に携わることができる上、取り扱っている作品が幅広いことも強みです。最近は配信が台頭し、メディアのニーズも変わってきて大きな転換期だと感じています。今儲かっていることが、来年には無くなっているかもしれない世の中です。幅広く携わっている企業だからこそ、そこをカバーできる可能性があるのが強みですね。
「作る」というフェーズにおいてはどのように携わっているのでしょうか?
カメラを回して現場で撮影をする仕事ではなく、プロデューサー的な役割を担います。具体的には製作委員会に出資したり、宣伝用のアートワークを一緒に手掛けたりしています。洋画はなかなか作るフェーズに携わることは難しいですが、邦画の場合は出資や企画などに携わることができると思います。
洋画と邦画のお仕事では、どのような違いがあるのでしょうか?
邦画は多くの人が近い距離で関わるため、洋画に比べて複雑な調整も必要で大変な部分があるのかなと思います。ただ、ゼロから産む楽しさがあるのは邦画の良いところです。 一方洋画は、最終的に海外の権利元の承認を得ることは必要ですが、作品を打ち出す工程が邦画よりシンプルで自由が利く部分もあると思います。
学生時代の経験と就職活動について教えてください。
学科の仲間と映画を撮影するような日々でした。就活は下手だったので、周りの人にアドバイスを仰いでいました。映画は好きでたくさん観てきたので、面接では映画の話で盛り上がりました。好きなものの方が喋れるし自分の考え方もあるので、自分の好きな映画関係の業界を受けていました。
学生時代にやっておいた方がいいことはありますか?
例えばただ「映画が好き」だけではなく、「学生時代映画を作っていました!」などアクションを起こしていると好印象かもですね。「なんで好きか」をちゃんと言えるのがいいと思います。映画に限らず音楽でも言えますが、ポニーキャニオンの作品も見ておくと面接のときに話しやすいと思います。
「こんな人と一緒に働きたい!」と思う人はどんな人ですか?
自分のモットーやポリシーを大事にしながらも、聞く耳と柔軟さを持っている人です。もちろん積極性も大事ですね。色々意見が出る人の方が、新しい発見があって面白いです。
松谷さんご自身は、長く働かれている中で大事にしている価値観はありますか?
なるべく冷静に物事を判断しつつ好きなことをやりたいので、そのバランスに気をつけています。聞く耳を持ち、冷静に、ビジネス的な視点も持った上で自分のやりたいことを主張したいと思っています。
長く働いていてこそ感じる、ポニーキャニオンの良さは何ですか?
皆さん口を揃えて言っているかもしれませんが、いい人が多いです!
やりたいことがやれる環境なのも、ポニーキャニオンの良さだと思います。
今後の夢や目標はありますか?
市況が変わる中でどうやって映画をやっていくかに日々頭を悩ませながら、今後も映画に携わっていきたいと思っています。
最後に就活生に向けてメッセージをお願いします!
きちんと本音を言える準備をしておくのがいいと思います。僕自身がそうで、自分の良さを伝えられた面接は上手くいっていました。自分の良さを伝えるためには、得意分野を何か一つ持っておくといいですよ。