INTERVIEW

日々の業務への向き合い方が
大切なのかなと思う
そうすれば自分がやりたいと思う
仕事やチャンスを掴める時がある
ミュージッククリエイティヴ本部
プランニング戦略部 (2014年入社)
右:吉野祐治さん
ミュージッククリエイティヴ本部
制作1部 (2008年入社)
左:守谷和真さん

入社してからのキャリアと現在の仕事内容を教えてください。

守谷:最初の一年半は、大阪営業所(レンタル営業部)にいました。もともと音楽が好きだったのですが、その反面、好きだからこそ仕事にできないなと思っていて、入社時は、映画部志望でした。その後、PCIMUSIC(インディーズのディストリビューションを行なっている会社)に1年半出向になりました。音楽制作の部署に異動してからは、アーティストの宣伝プランニングをするA&Rの仕事をしていて、今は、ディレクター業務をやってます。丸7年くらい音楽制作の仕事をやっていますね。
担当しているアーティストはOfficial髭男dism、スカート、GLAYです。

吉野:僕は2014年に入社で、もともと僕も音楽が好きでバンドも組んでいましたが、入社時はアニメ志望でした。最初の2年弱は映像宣伝の部署で、映画や韓流ドラマ、お笑いDVDの宣伝を担当していました。媒体にプロモーションを行なったり、DVDの販売戦略を考えたり…
その後、HADO(VRゲーム)をつくっている会社に1年半出向しました。そこでは海外営業やイベント運営の仕事をさせてもらいました。そして2017年6月からミュージッククリエイティヴに異動しました。
担当アーティストはつるの剛士、cinema staff、Official髭男dism です。

仕事のやりがい・大変なことを教えていただけますか

守谷:僕らの仕事はアーティストと一緒に仕事をすることが多いです。アーティストによって仕事の進め方は様々なので、そのアーティストに合わせるということは難しいですがやりがいのある事です。
例えば、大きなアーティストだと、戦略を立てる時に実績があるからこそのプレッシャーはあります。逆にこれから売り出すアーティストは実績を上げていかなければいけないので、手間暇を惜しめないというか。なので、アーティストにより大変なことややりがいは異なります。あとは、会社の中では一番アーティストと近いことですね。アーティストやマネージメントと連絡を頻繁に取り合ったり、話し合ったり。その分、他の部署と比べたら忙しくて大変かもしれませんが、一緒に物作りをするのでやりがいは大きいです。

吉野:やっぱり、アーティストそれぞれやり方が違うとことですかね。売れる方法、実績を上げる方法を一生懸命考えるんですが、その方法が本当にアーティストにとって幸せなのか?そういうことをアーティストと一緒に考えていくことも大事で、そこが大変であり、やりがいであるポイントですね。

お二人の部署は違いますが、どんな関わりがあるのでしょうか

吉野:アーティストの宣伝プランニング担当と制作担当という関係です。

守谷:アーティストの作品をどう売るか一緒に考えて作らなければいけないので、綿密な話し合いが不可欠です。部署は違うけど、一緒に動いている時間は長いし、密接な関係です。逆に同じ部署でも、違うアーティストのチームだとあまり関わりがなかったりします。

お二人はどんな先輩後輩関係ですか?

守谷:Official髭男dismのチームで一緒に働くまでは、仕事では関わりがなかったので、「最近何聴いてるの?へえーこれいいね。」という感じの仲間でした。それで、Official髭男dismのプロジェクトが始まる時に吉野と働いてみたいと思ったんですよね。吉野とだったらいいチームが組めてうまくいくな、と思ったので吉野をいれて!!と希望しました。

吉野:ありがとうございます!!!!
僕の場合は、同じ部署にいたので近くでやり方とか見て勉強させていただいていました。どんどん音楽の在り方が変わっていますよね。昔はCDだけだったのが配信やサブスクリプションサービスがあったりYouTubeで音楽聴いている人もいたり…
守谷さんはそこに柔軟に対応しているディレクターでありA&Rだったから、学ばせていただいていたことは本当に多かったです。これからの僕たちの課題として若い人がどういう風に音楽に触れているのかを追求して、それに合わせたサービスを発信することが必要だと感じていますが、このチームはそれに柔軟に対応していけると思っています。

どんな人に入社して欲しいですか?

守谷:音楽が好きな人であればいいと思います。それが一番頑張れると思う。僕は入社当初は好きなことを仕事にしない方がいいと思って映像志望で入ったものの、結局今は好きな音楽の部署にいます。プライベートと仕事の線引きは無くなりますが、同じ時間使うなら好きなことや興味がある仕事に使うのはいいことだと思います。ぜひ音楽が好きな人に来てもらいたいです。 あとは、与えられた仕事をこなすだけでなく、新しいことにチャレンジできる人がいいですね。ポニーキャニオンはそういうことができる環境です。新しい売り方や、こういうアーティストをやりたい、とか。せっかくできる会社なんだから、チャレンジをしてくれる人に来てもらいたいです。そしてぜひ音楽の部署に来てください。(笑)僕自身も、ポニーキャニオンにこのアーティストがいるから入社したい!と思ってもらえるようなアーティストを輩出していかなければと思っています。

吉野:まずは、音楽が好きな人。あとは、遊ぶのが好きで新しいもの見つけてくる人。
僕は面白いものを見つけてくるアンテナは、遊んでる時や暇な時に見つかるものだと思うんですよね。そういうアンテナを常に持っている人の方が、面白いことできると思います。

守谷:正直仕事って感覚はあまりないです。もちろん責任があるので遊びって言葉だとちょっと軽々しいんですけど、ホント仕事なんだけど仕事っていう感覚がないです。どんな曲を作ろうとか、この曲のミュージックビデオどんなものを作ろうかとか、仕事だけど、とても楽しいです。だから遊び心も必要だと思う。

<Official髭男dismについて>

どういうきっかけでポニーキャニオンからデビューしたんですか?

守谷:運転中に、ふとラジオから流れてきた曲がすごく良くて。調べたらOfficial髭男dismでした。
他に類のない才能を持ったアーティストだと感じたことと、ポニーキャニオンのカラーともマッチしている、と感じたことも決め手でした。次の日にすぐ事務所にアポイントを取って、ウチからリリースさせてほしい、とアプローチしました。約1年間交渉して、ポニーキャニオンからデビューする事になりました。

どうやって月9ドラマの主題歌が決まったんですか?

守谷:すごくピュアな話で、ドラマのプロデューサーが彼らの音をYouTubeで聴いて、良いって思って連絡をくれたんです。プロモーションではなく、本当に純粋に彼らの音楽の力で決まった話なんです。
もともと2018年秋頃のメジャーデビューのつもりでしたが、いただいたオファーのドラマは4月期でした。僕たちもドラマのタイアップとなれば会社総動員でプロモーションをかけたい、と思うくらいのことだったので、思い切って前倒しのメジャーデビューを決めました。
通常、CDリリースの3、4カ月前から動き出すのですが、デビューが前倒しになったのでとにかく時間はなかったです。
2018年4月11日にメジャーリリースすることが決まったのは2月。曲が上がったのが3月中旬。さあどうしようかと(笑)。通常、プロモーションは、かなり前々から仕込んで、特に、デビュー時ともなれば、半年以上前からプロモーションを始めるんですよね。

吉野:守谷さんや事務所の方々や本人たちと話して、ゲリラ的メジャーデビューという案が出て。リリース日の4月11日に、フリーライブでメジャーデビューを発表しようと決まりました。

守谷:時間がないという負をプラスにするしかない、と思いました。逆に、メジャーデビューをサプライズ的に発したアーティストなんて今までいないんじゃないかな?と。時間がない中で、中途半端なプロモーションをかけるくらいだったら、今まで誰もやってなさそうな方法で、かつ印象的なものにしようと思いました。結果的に良かったと思っています。

アーティストと密に話し合うことが多いと思いますが、専門的な知識は必要でしょうか

守谷:もちろんある程度の知識は必要ですが、大事なのは様々なジャンルの音楽を広く知ることや、どういうものが売れているのかなどのアンテナを張ることだと思います。
専門的というよりかは一(いち)リスナーとしての感覚が非常に大事だと僕は思います。その上で楽曲やアーティストが最大限生きるエンジニアやアレンジャー、デザイナー、MV監督など、それぞれプロフェッショナルな人間をどうスタッフィングし、道筋を作ることかというのが最も大事だと思います。

吉野:例えば、今、担当しているアーティストはこのアーティストにハマっている、とか、この年代の音が好きだ、とか、そういう事をキャッチして自分でもどういう音なのか勉強したりします。そして、今度の曲にこの音入れてみたらどうかな、とか提案したりします。
あとは、何かタイアップのオファーがあったとして、こういう曲を作って欲しいとクライアントからオーダーが来たりもします。そのアーティストがそのジャンルにあまり詳しくなければ提案を出したり一緒に考えたりもしますね。自分が勉強することも沢山あって面白いです。最低限、この音はギターの音だ、ベースの音だ、とかがわかれば大丈夫だと思います。

他にチームメンバーはどんな人がいますか?

吉野:社内のチームとしては、ディレクター、A&R、マーティング(パッケージの販促担当)、配信(サブスクリプションサービスや配信サービス担当)が主なメンバーですね。

どうやってプロジェクトが始まるんですか?

守谷:新しいアーティストを探して、このアーティストやりたいです、と手を挙げる時もあります。もう一つは上司から任せてもらえたりする時もあります。
一緒に働くメンバーは、その時その時に一生懸命に仕事をしている人が良いな、とやはり思いますね。自分自身が正しいと思うことを一生懸命全力でやっている人と働きたいです。

どうやったら仕事で成功できると思いますか?

守谷:一概にこれが成功とか良い仕事だとかは言えないですが、僕たちの仕事の成功のひとつは、まだ売れてない人を売れるようにする事だと思います。そういう仕事をするには、周りにいる人にいいと思ってもらえるような、日々の業務への向き合い方が大切なのかなと思います。そうすれば、自分がやりたいと思う仕事やチャンスを掴める時があると思います。

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